今回のイベントを開催するにあたって、
県の教育委員会の後援をもらえるかどうか、がひとつのポイントでした。
「後援」とは、正確には「後援名義使用」といって、
“主に公的な機関がイベントの主催者に名前を貸すこと”です。
後援者となるのは、地方公共団体や政府機関などが多く、
イベントの内容によってはマスコミなんかも効果的です。
〇〇新聞社後援・・みたいな。
名前を貸すということは、その機関がイベントを信頼してますよってことで、
社会的公共性や信頼性を高める効果があるんですね。
子どもや教育に関連するイベントでは
いちばん最高峰(?)は「文部科学省後援」です。
今回は、開催市の教育委員会と
その上位組織である「県」の教育委員会の後援をとる準備をしていました。
これも、一昔前だったら、「学校外の学び」「フリースクール」等の
文言があることで、教育委員会の後援はとれないんじゃないか、
というムードもありました。
実際、過去なんどが開催したイベントではとれなかったことも。
そもそも、申請とか割とめんどくさいし、
別に公共性とか認めてもらわなくてもいいやってマインドだったり。
でも今は!以前の記事でも書いたように、
教育や不登校に関する国や地方の施策や考え方が変わってきているとき!
こういう動きがあるんです
こういう団体が子どもに関わっているんです
学校外で学び育つ子がこんなにいるんです
ってことを知ってもらうためにも、
まさにその「公共性」を認めてもらわない手はない!
ってんで、申請作業、がんばりました(=o=;)。
今回は、開催市がふたつにまたがっているのですが、
昨年開催の市教委の方はすでに昨年後援がとれていて、今年もスムーズ。
でも今年初開催の市と、上位の県については
「いったいどんなイベントなのか?」
をイチから説明する必要があります。
書類申請後、「事前協議」ということで直接教育委員会まで足を運び、
イベントについてあれこれ質問を受けてきました。
子どもや学びに関するイベントではあるけれど、
「学校外の学び育ち」をテーマにしているので、
教育委員会として気になるのはやはりそこですよね。
質問もするどく具体的で、
「学びの選択肢といっても、これらのスクールが
一条校ではないことについてはどのようにお考えですか?」
「こういう情報に触れると、学校ではなくこっちでいいやってなるんじゃないか、
ということはスクールカウンセラーさんとしてはいかがですか?」
などなど💦
曖昧には答えられない核心部分で、
答え方によっては微妙な空気になってしまいそうな・・
「スクールカウンセラーさんとして」ってのもキビシかった^^;
でもですね!誤解のないよう急いでお伝えすると、
決して一昔前のような
“わからずや感”とか
“高圧的で話が通じない”ってムードではまったくなくて!
素朴に真摯に確認してくる感じでした。
つまり、内容を真剣に検討して、責任を持って協議しようとしている
ということ。あたりまえなのでしょうけれど、
「一昔前」を知っている身としてはなかなかの感動でしたよ(*^^*)
でも、協議のうえで後援を認められるかどうかっていうのは
さっぱり感触がつかめなくて
「あの答え方でよかったかしら~?」って
かなりドキドキしていましたが(どう答えたかは個人ブログで)
数日後に無事「承認」の通知をいただきました!
これって、けっこう大きな一歩なのかもしれない\(^o^)/
しっかりした“事前協議”があったからこそ、
イベントの意義や出展するオルタナティブスクール、フリースクール等の
多様な学びの場の“公共性”について、
県の教育委員会がしっかり考えてくれたのを実感しました。
※質問に対する私の答えは、長くなるので個人ブログに書きました。
興味のある方は、読んでください
個人ブログはこちら↓
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